SCIENTIFIC FIREFIGHTING TACTICS

科学消防戦術

水の性質を最大限に活かし、火災を科学的・論理的に制する消防戦術。

科学消防戦術とは

科学消防戦術とは、水の性質を100%活かす消火消防戦術です。

火災性状、水の冷却能力、気流、消防力などを科学的・論理的に捉え、より安全で合理的な消火活動につなげます。

敵を知り、水を駆使して火災を制する。

なぜ「水の性質を100%活かす」のか

20℃の水1gを100℃まで加熱するには約80cal、さらに100℃の水を水蒸気にするには約539calが必要です。水を効率よく蒸発させ、大きな熱を奪わせることが重要です。

水をどこに、どう使うのか

建物火災では高温の燃焼生成物が火災室上部に蓄積します。フォグ注水によって微細な水滴を高温層へ送り、効率的な蒸発と冷却を図ります。

屋内進入の前に、火災室上部を冷却する

冷却が進むにつれて水滴が天井付近から落下する変化を、火災室上部が概ね100℃程度まで冷却されたことを判断する一つの現場指標として捉えます。

「進入してから消す」のではなく、安全に進入できる環境をつくってから進入するという考え方です。

「敵」を知る ― 火災の気流を読む

吸気と排気を観察し、火災の気流を把握します。屋内進入では、一般に熱的影響の小さい吸気側からの進入を検討します。

消火より先に「延焼防止」を考える

火災全体を直ちに制圧できない場合、短期目標を延焼防止に置き、次に延焼する可能性のある場所へ限られた消防力を重点的に配分します。

論文・関連資料

科学消防戦術の理論と実践について、掲載論文・関連資料と結び付けながら順次公開します。